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もう、そんなにたくさんのものは必要ないと思っている。

 

 

それでも、こうして店を続ける私は「わざわざものを売る意味とは何か」とよく自分に問いかける。

店をはじめて5年が経った。

 

さまざまな作り手たちとの出会いがあり、多くの価値観や思いを知った。

 

売り手として「作り手がどんな思いでものを作り、なぜそれを手元に迎える価値があるか」を提示する必要があると感じた。

 

 

買いものは意思表示だ。

 

たくさんのものや価値観に囲まれる世の中で、買うという行為は、無意識に“何を支持するのか”を選択することだと思う。

 

自分はどの価値観を支持し、どんなライフスタイルを送るのか。どの作り手に共感し、寄り添っていきたいのか。

 

そんな、ものの先にある何かに対価を払っている。


その何かを伝えることが私の役割だと思う。 



 

売るという行為も何を支持するかという選択だ。

 

どんな価値を選ぶのか。そこから見えてくる意思を通して、「私はこう思う」と叫んでいきたい。

これが店を続け、ものを届ける理由なのだ。

ヨリフネ 船寄真利

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