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cogu/小具・中島裕基さん 中島雅子さん インタビュー
使い手に限りなく近い立場で。
作家ではなく、職人が作る木の道具
聞き手・文 ヨリフネ・船寄真利
cogu/小具は「作家」ではなく、「職人」だと思っています。
つくるものは「作品」ではなく、「道具」だと思っています。
cogu/小具のホームページに書かれたこの言葉が、私にとってはとても印象的でcogu/小具の道具を扱うとき、ふと頭の中をよぎります。
日常的に使いやすく、普段の暮らしに馴染む cogu/小具の器やカトラリーは、確かに“道具”と言った方がしっくりきます。そして、それらを作る中島裕基さん、雅子さんおふたりのお人柄も見えるようで好きな言葉です。
職業柄、作り手と話す機会も多く、そのような考えを持つ方も少なくはないのだけれど、この「作り手=作家」という言葉がなんの疑問もなく使用される今の世の中において、はじめに「作家ではない」と宣言する方は非常に珍しいと思います。
職人が作る“道具”とは、一体どういうものなのか。cogu/小具の成り立ちや制作に当たっての思い、そしてヨリフネでの展示について伺いました。
編集:船寄洋之
photo : 中島雅子、船寄真利