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偏 愛 展
偏愛:ある特定の物や人をかたよって愛すること。
私は、大人になるまで
「平均的」が良いことだと思って生きてきたと思います。
「普通」であること。
皆と同じであること。
自分を出さないこと。
そうして大人になり、出会った素敵な人たちやものは、
みんな個性的で「らしさ」を持っていました。
好きなものに対して素直で、一直線で、キラキラしている。
自分を出さないようにしてきた私にとって、
その姿はとても眩しく、格好良く映りました。
ヨリフネを始め、「好き」に向き合い続けるなか
たとえそれが自分だけのこだわりであったしても
いいじゃないか。
むしろ、そうあった方が面白いんじゃないか。
そう思うようになりました。
以前に「Beer展」という企画展を行いました。
ビールに合う器や〇〇の展示。
そのとき、作り手の皆さんには、
「一般的に“ビールといえばこれ”という作品ではなく、
“あなたにとっての”ビールといえばこれ、を表現してください」
とお願いしました。
そこに集ったアイテムたちは、
何故これなのか——
それぞれの観点からのリアルさがあり、
作り手それぞれの想いが溢れて
とてもワクワクしたのです。
そして今度は、私にとってただ偏愛するものたちを
少しずつ集めてその良さを、しつこいくらいに語る。
そんな展示をしようと思いました。
あれが好き、ここが好き、自分はこう思う。
「この作品、偏ってるなぁ」という憧れの品々、
「この人にしか作れないだろうな」と思うもの、
私が大好きな道具たち。
それらの「好き!」「ここが良い!」を聞いてくださる方、ぜひお越しください。
そして、あなたの「好き」を聞かせてください。
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