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宮田 春花 個展

                                                                                         ​と き

「 季 を 盛 る 」

2025年 4月26日(土)〜 5月3日(土)

12:00-17:00

​​会期中休 : 29,30

「春を盛る」

ある日SNSに投稿された、宮田春花さんの言葉。

春の食材や、野山で積んだ野草や山菜を器に盛り、味わったことを、そのように表現した。

その言い回しが彼女の器の良さや、作り手の価値観を示していてとても良いなと思ったのだった。

歳を重ね、「贅沢」の意味合いが変わってきた。煌びやかな場所や高級な食材ではなく、大地の恵みを新鮮なうちにいただくこと。今、この時ピークを迎えた旬の味わいを楽しむこと。季節の移り変わりを感じ取ること。そのようなことが「贅沢」だと感じ、心満たされるようになった。

同時に、「いい器だな」と思うテイストも変化した。大地の恵みには、力強く、土の記憶をまだ宿しているような器がよく似合う。そんな力強い作風のものに惹かれるようになった。宮田春花さんの器はまさにそのような器のひとつ。季節のもの、大地の恵みを盛るに相応しく、そこから彼女の言葉を借りて今回「季を盛る」というタイトルを付けた。この一文に、彼女の器の特徴や魅力が凝縮されている。

長野県で作陶を行う宮田さんの器は、土を掘るところからはじまる。土を掘り、そもそもこの土は焼いて形になるのか?どういう土なのかチェックする。ふるいにかけたり、ときには荒々しいままにしたり。灰を水につけ、灰汁を抜いて釉薬を作る。特には石を砕く。ろくろの前に座るまでにも多くの工程があり、「ろくろを挽いてる時間の方が少ない」と笑う。

「もし、買った土で自分が格好良いと思えるものを作れるなら、そっちの方が良いのにと思う」


彼女と話していて、心に残った言葉。驚いた。てっきり私は、進んでそうしていると思っていたから。陶器用の土ではないので、決して形作りやすい土ではない。時間はかかるし、たくさんは作れない。時には土に混じる小石で手を怪我することも。でも、路傍の石に魅力を感じ、自分の手から生まれるものが、そこに近付けたらと話す宮田さんにとって、やっぱりこのスタイルでないと自分が納得のいくものができない。

 

こういう形が作りたいと思って作るのではなく「自ずとそうなる」形になる感じで、それが面白いんだそう。宮田さんの扱う土たちは個性豊かで、主張も激しい。ある土は上に伸びず「お皿にしかなりたくない」と態度で示してくるし、また別の土は小さい器しか嫌だという。たまに素直なヤツもいる。ワガママな土たちだけど、彼らと付き合うのは面白い。

制作スタイル上、毎回同じように作れるわけではなく、全てがそのときその瞬間の、大地との対話の結果。ある意味旬、なのかもしれない。一期一会の器たちと、ぜひ会いにきて下さい。


 

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横浜市神奈川区松本町3-22-2 ザ・ナカヤ101

 

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